トップカイザーサウンドオーディオクリニックの旅家具職人さんらしく寸分の狂いもないセッティング(JBL5500)

家具職人さんらしく寸分の狂いもないセッティング(JBL5500)



 手の出しようがないほど良い音で鳴っています


 H.Eさんは家具職人さんです。オーディオラックもテレビ台もご自分の手作り。タモの集成材で出来ていて、そのラックから大変魅力のある音がしています。


 本当にまとまった音で私が手を出すところがないほどです。普通の人でしたら何一つ不満はないでしょう。職業柄寸分の狂いもないほど、オーディオ機器がキッチリと左右対称に配置されております。



 新幹線と同じようなアーチ型天井


 問題点を敢えて探すとなると、天井が新幹線と同じような間接照明式のアーチ型をしている点でしょうか。このアーチ内を音が行ったり来たりするのがこの部屋の特徴ですが、運悪く変な音がそこに入り込むと苦戦するかもしれません。今日の場合は嫌な音はしておりません。

 部屋全体を構成する音とアーチ型天井が生み出す2種類の音の調和をどう取るかがこの部屋のポイントと言えそうです。

 今日のクリニックのファーストアクションは、タモ材のラックの魅力ある音色をアーチ天井内で上手く響かせる事と診断しました。


 そして最終的にはスピーカーも”カイザーセッティング”をして、部屋全体の音楽の響きとタモ材の美しい響きとを上手く調和させてみます。


 タモ材のラックの響きを活かしたセッティング


 先ずオーディオラックを3センチほど前に動かし、現在の響きと半波長ほど違う音に変えてみます。狙い通り美しい音色に更に磨きが掛かったようです。

 音色に落ち着きが出て、低い音とのハーモニーが生まれ豊かさもあります。元々JBL/5500の置かれている1メートル位の幅は、コンクリーの基礎が打たれているのでしっかりした低音がしております。


 こちらはサラウンド用のリアスピーカー。5500と同じ仮想同軸でフロント用に使っても良いと思えるほど立派な物です。さすがに音が揃っていてDVDのライブを聴いても素晴らしい臨場感です。


 また、ゲーム用にと思って買ったプレイステーション3の音が良くて、専用機を押しのけて主役に取って代わって頑張っています。

 H.Eさんはここにローゼンクランツのインシュレーター/PB-JRIIを使っています。


 沢山のスピーカーをカイザーセッティング


  メインスピーカーの位置調整をし、次にツイータースーパーウーハーもそれに合わせる形で動かします。次はリアースピーカーといった風に全てが自然な響きになるように微調整しました。

 元々よく出来ていましたので見違えるようにとは行きませんでしたが、かなり改善しました。

 スピーカーの調整だけではちょっと寂しいので、5500に効きそうなHummingbirdを取り付けて、今回のクリニックを終了とさせて頂きました。


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